上棟!建ち上がるまで。
お盆開けに始まったS邸の新築工事も、
ひとつの節目を迎えました。
上棟(じょうとう)です。
棟上げ(むねあげ)とも言います。
他にも
建て方(たてかた)、
建前(たてまえ)など、いくつかの呼び方があります。
今回は二日に渡って、
搬入していたプレカット材を組み立てました。
一日目。
基礎の上に基礎パッキンを並べます。
その上に敷く土台とコンクリートの基礎との間に、空気が通う隙間を空けるためのもの。
そして
土台(どだい)を敷き込みますが、
このときに、アンカーボルトを通すための穴をひとつひとつ開けます。
微妙にずれているので、調整しながら。
柱を立てます。
縦に「123」、横に「いろは」で碁盤の目状の位置が、
柱の一本一本に印刷してあります。
「を-8」を、そこに持っていき、立てる。
梁(はり)・桁(けた)をかけます。
普通はここからクレーン登場。
しかし4人の大工さんたちはそんなの待っていられません。
脚立とロープで、1階の梁をほとんど掛けてしまいました。
「昔はクレーンなんかなかったっだけん!」
さすがベテランぞろい。
二日目。
クレーン登場。大工さん、なんと8人。
1階の残りの梁をかけ終えると、二階の柱。
そして二階の梁。早い早い。
午後から、2階の
垂木(たるき)の取付け。
長さを揃えて切り、
破風板(はふいた)、
幕板(まくいた)を屋根の周囲にぐるりと打ち付けます。
野地板(のじいた)と呼ぶ、屋根の下地板として合板を張り、金属板屋根なので音と熱の緩衝用にプラスターボードを張りました。
その後、同様に1階の屋根に進みます。
その頃には屋根工事の板金屋さんも到着、終わった2階から防水のための
ルーフィングというシートを張り始めます。
何とか終わったのが7時頃、あたりは真っ暗になりました。
屋根裏に飾りとお札をくくり付け、神様に二礼二拍手一礼。
Sさんから、ねぎらいの言葉とお弁当を頂きました。
感無量。
雨も降らず、終わることができた棟上。
監督、と言いながら結構手伝い、私もバタバタ動き回りました。。
家で一人、祝杯。
やっと木工事のスタートです。
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